こんにちは、よしこばです。
先日の記事でも書いたように、仕事にコロナの影響が出てきました。そこで、いくつか対応したことがあるので、今日は紹介したいと思います。
現状について
たため、ここ数日、いくつか対応したことがあります。そのことをシェアできれば、と思い投稿しました。
まず僕の現状としては、インタビューやイベント取材系の案件はほぼゼロになりました。
もともと、取材の必要な記事と、自分で調べて書くコラム記事が半々というバランスだったのですが、この半分がなくなったような状況です。
さらに、ブックライティングをした書籍が、1年程度の発売延期が決まりました。これはオリンピックと若干絡む内容なのでやむをえませんが、入金も1年遅くなってしまいました。
今後は何とも言えませんが、息子が少し肺が弱いこともあり、場合によってはご依頼があってもイベント取材などは断ることになるかもしれません。
ということで、このままの状態が長く続くとマズい、と思い、中小企業向けの支援制度を受けることを考えた、という経緯です。
とはいえ何から手を付けたらいいのか分からない…。そこで近所の商工会議所に相談したところ、いくつかアドバイスを受け、申請を終えることができました。
以下、私が知る限りでまとめていますが、誤りもあるかもしれません。利用される場合は、経済産業省や自治体などのホームページで詳細を必ず確認してくださいね。
新型コロナウイルス感染症特別貸付
ほとんどの支援制度は「融資」です。優遇制度により、通常よりも借りやすく、利息も低くなっています。担保や保証人の設定も基本的に必要ありません。借金なので慎重に利用する必要がありますが、当面の運転資金を確保するうえでは役立つと思います。
今回のコロナにともなう融資の優遇措置には、以下の3つのパターンがあり、窓口が異なります。
① 新型コロナウイルス感染症特別貸付(日本政策金融公庫)
② マル経融資(各地域の商工会、商工会議所)
③ セーフティーネット保証(自治体・銀行)
このうち、私が申請したのが①です。こちらは、3,000万円以下の融資であれば、当初の3年間は基準金利よりも0.9%引き下げられ、返済期間は15年以内です。現在の基準金利は1.36%なので、0.46%に引き下げられます。
さらに、前年同期比較で20%以上売上が落ちていた場合、「特別利子補給制度」の対象となります、これは、「3,000万円以下の融資にかかる利子を全額補給してくれる」というものです。条件に合致すれば、実質的に無利子で融資を受けられます。私はこちらも該当していました。
どれくらい借りるのか、どれくらいで返すのかは、人それぞれの判断ですが、ある程度柔軟に設定できるようでした。
②、③は私は利用していませんが、普通に借りるよりは金利などが優遇されて、審査も通りやすいので、合わせて検討してみてもいいかもしれません。
小規模事業者持続化補助金
こちらはあまり話題になっていませんが、条件に合致する人の場合、融資よりも有利です。というのも、融資は返済義務があるものですが、補助金は返済する必要がないからです。
補助金にはいくつかタイプがありますが、私が申し込んだのは「小規模事業者持続化補助金」というものです。
こちらは、「販路開拓」に取り組む事業者を対象としており、販路開拓の費用の2/3に相当する補助金を受け取れます。補助金の上限は50万円ですが、一定の要件を満たすと100万円になります。
説明書を読むと、補助金の対象となる費用例として「看板の設置」「サンプル商品の開発」などが挙げられていたので、ライターとは関係ないと思ったのですが、そんなことはありませんでした。
商工会議所の方によると、もともと事業をしていて、新しい取引先を開拓するような場合、幅広い費用に対して申請できるとのこと。
たとえば、
「受注を増やすためにホームページを外注する」」
「自分の電子書籍を作ってオンラインで販売する」
「自著の販売数を伸ばすために、Google広告を出す」
こんな費用も対象になるようです。
私の場合、もともと自著の発売に合わせて、友人の税理士と一緒に、お金に関するオンラインスクール事業をやろうとしていたので、ここにかかる費用(ホームページ外注費、カメラ、参考書籍など)を申請しました。
申請が認められるのかは確定していませんが、商工会議所の方の感想としては、「大丈夫でしょう」とのこと。
ちなみに、本来、この補助金は年に3回申請期限が設けられており、第1回は今年の6月に予定されていました。これが、コロナを受けて、3月31日を申し込み期限とする枠が設けられています。また、コロナウイルスによる売上減少があった場合、補助金の審査で加点されるので、こちらも条件に合致すれば、有利です。
申請のコツ(融資)
今回、手続きはスムーズに運んだのですが、その理由は最初に商工会議所に当たったことにあると思っています。商工会議所の方は、地域の事業者さんのサポートが役割なので、親身になって話を聞いてくれました。
融資についても、商工会議所の方から、公庫の担当の方につないでいただきました。たまたま商工会議所に公庫の人が来るタイミングがあり、そのときに面会の場をセッティングしてもらったという形です。
結果、5分くらいのやりとりで数百万円の融資にOKが出ました。書類もその場で書いて、後から必要書類をFAXしただけ。印鑑を押すこともなく非常にあっさりしたものでした。
公庫の窓口は混み始めているようなので、商工会議所のサポートを受けながら公庫に申請するほうがベターです。公庫の方も、商工会議所経由の人のほうが安心感があるみたいでした。
結果、以下のスケジュールで融資の審査クリアに至りました。
3月18日 最寄りの商工会議所に相談。
3月25日 公庫の方と対面。その場で申請書類を作成。
3月30日 融資決定の連絡。
4月上旬 融資実行予定。
申請のコツ(補助金)
補助金の申請は、やや複雑でした。窓口は地域の商工会議所か商工会なのですが、いきなり行って申請、というわけにはいきません。私の場合、以下の手順で申請に至りました。
1 住んでいる自治体で、売上減少の証明書をとる
2 商工会で、補助金の申請内容のアドバイスを受ける
3 手直しした申請書面のデータを商工会に送り、再チェック
4 1の証明書と、申請書類などを揃えて、提出
ここで最初のハードルとなるのが、1の証明書です。こちらは、前記の決算書や、売上の前年比較などを書面で示す必要があります。私は、後回しにしていた帳簿の入力を急ぎ終わらせ、会計ソフトから必要な情報を印刷しました。
次に、補助金申請書については、「ストーリー」を描くことが大切とのこと。ライターが得意とする領域ですね。私の場合、以下の流れで申請書面にまとめました。
1 フリーライターの事業を中心に3年ほど続けている
2 強みは、お金にまつわる情報を分かりやすく伝えること
(記事の掲載媒体なども示す)
3 コロナの影響で、インタビューなどの案件が減り、売上が下がっている
4 今後は、これまで培った強みや実績を活かし、オンラインによる販路開拓を進め事業再建を図りたい
商工会議所の人の話によると、補助金申請でとくに問われるのは、「強み」と「課題」だそうです。ライターであれば、強みは実績で示せるので、あとは課題をうまく表現できればいいですね。
ということで、本当にざっくりですが、まとめてみました。
融資も補助金も、利用は慎重であるべきですが、利用すると決めたなら、早く動いたほうがいいと思います。
以下は参考リンク集です。
https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/pamphlet.pdf
http://www.shokokai.or.jp/jizokukar1h/
https://www.jfc.go.jp/n/finance/saftynet/covid19.html