こんにちは、よしこばです。
今日は保険をテーマにお話をしたいと思います。
フリーランスになってから、保険に対する考え方が変わりました。以前は正直、必要ないと思っていたんですよね。でも今は、複数の保険に加入しています。考え方が変わったのは、独立後に起きた妻の入院があったんです。
<本記事の内容が動画になっています。以下のリンクからご覧ください。>
現在加入している保険
今僕が加入している保険は、僕を被保険者とする生命保険・医療保険、妻を被保険者とする生命保険・医療保険、子どもの学資保険です。
これらを合わせると、およそ5万円くらい保険を支払っている計算です。もっとも、このうち3万5千円は学資保険として積み立てている分なので、純粋な保険料としては1万5千円くらい支払っています。
このほかに、自動車保険や個人賠償損害保険に加入していて、合わせると年間で10万円くらい払っています。これが高い金額なのかどうかは、分かりませんが、僕としては公務員時代よりはかなり多く保険料を支払っていると思います。
公務員時代の考え方
では公務員時代のことを振り返ると、当時は保険はほぼ入っていませんでした。子どもの学資保険は入っていましたが、あとは職場を通じて加入していた団体信用生命保険だけ。
その保険は、僕が死亡したときに2500万円が妻に支払われるというもので、病気や怪我で入院したときには何も支払われません。こうした事故に備えるには医療保険に加入する必要がありましたが、僕は必要ないと思っていたんですね。
というのも、公務員の場合、まずは有給が年間20日あります。これでちょっとくらいの入院があっても何とかなりますよね。もし有給を使い切っても、病気休暇という扱いになって、減額されるものの給料は毎月支払われます。たとえ仕事ができない体になったとしてもクビになることもありません。
さらにこれは公務員に限った話ではないのですが、入院などで医療費が高額になった場合、「高額療養費」の制度を使えば月々の負担額を一定以内に収めることができますよね。そう考えると、公務員時代は重い病気や怪我をしても、なんとかなると思っていました。
フリーランスになって、考え方が変わった
保険に対する考え方を少し変えたのが、独立する直前です。会社から、割引で加入できる医療保険の案内が来て、「入ってみようかな」と思ったんですよね。そういう保険の案内は毎年来ていたのにスルーしていたんですが、独立前に少し保険が気になるようになっていたんです。
そこで僕と妻を被保険者とする医療保険に加入しました。入院日額5000円の設定です。そのほかに入院したときの一時金が10万円くらい入る形でした。
そのご、フリーランスとして独立したのが2017年の7月。それから間もなく、公務員時代の保険は継続できないという連絡が来ました。僕は退職後も継続できると思って保険に入ったんですが、勘違いだったということです。
そういうタイミングで妻の妊娠が分かり、僕は何か代わりの保険に入っておこうと思い、妻を被保険者とする医療保険に加入することにしました。条件は同じで入院日額5000円です。
その保険の契約が成立して、おそらくまだ1ヶ月も経たない頃、予想していない事態が起きました。それが、妻の入院です。
妻の入院で生活が激変
取材先に出ていた僕に妻から連絡が来たのが、2017年12月中旬のことです。妻はそのとき、妊娠後に毎月1回おこなう定期検診を受けに行っていました。その結果が出て僕に電話をしてきたんですが、血圧などの値が悪く、入院しないといけないということだったんですね。
そこから慌てて病院に行くと、妻は点滴を受けていて、病院の先生から妊娠高血圧症という説明がありました。妊娠によって血圧が急上昇していて、とにかく安静にする必要がある、という話でした。たしか最初は「1週間くらい入院して安静にしましょう」ということでしたね。
ただ、その後も血圧の値が思うように下がらず、妻は結果2ヶ月入院をしました。この期間は正直、大変でしたね。というのも、その時点で小学校に通う息子が2人いて、その世話をできるのが僕しかいなかったからなんです。僕も妻も実家が遠く、なかなか頼りにくい状況だったので、僕がひとりで何とかするしかなかったんです。
ここで僕の頭によぎったのが、仕事のことでした。当時、僕のライターとしての仕事は増えてきていたんですが、取材先にでむいてインタビューをする案件がほとんどでした。今みたいにオンライン取材は一般的でもなかったので、仕事の依頼がきたら、断らないといけなかったんですね。妻に毎日着替えなんかを持って行かないといけないし、子どものご飯や学校の準備もあるので、都内に出る余裕はなかったので。
でもフリーランスが仕事を減らすというのは、収入がなくなるということを意味します。公務員時代のように有給休暇や病気休暇はありませんし、仕事を代わりにお願いできる上司や同僚もいません。医療費自体は高額療養費である程度少なくなりましたが、支払いがあることには変わりなく、そのほかに生活費もかかってきます。
「仕事を減らさないといけない」「でもお金がなくなったらどうしよう」という状況に悩んだ僕が思い出したのが、保険の存在でした。
保険が救いになった
妻の入院する直前に保険に入っていたのは、ラッキーというほかありません。しかも、これはまぐれなんですが、僕は保険料をダブルで受け取ることができました。
まずは妻の入院直前に契約した医療保険です。もうひとつは、意外にも公務員時代に加入していた医療保険でした。公務員時代の保険は継続することができなかったのですが、有効期限が「退職する年の年末まで」という扱いだったからなんです。
つまり、妻が入院開始した2017年12月時点では、公務員時代の保険が生きていて、しかも後で入った保険もあったので、ダブルで保険金を受け取ることができました。入院日額5000円に設定していたので、妻が入院している期間は2社から5000円ずつ、計10000円をもらえた、というわけですね。
今でも、あのときの安心感は覚えています。僕は妻の入院期間が1週間から2週間、1ヶ月と伸びていくなかですごく不安を感じていました。何しろ貯金を減らすしかないわけですから、これが尽きたらどうしたらいいんだ、と思いますよね。でも毎日10000円の保険が出れば、なんとかなる。これで安心して仕事を断って、家族の看護や世話に集中することができました。
ちなみに、民間の保険に加えて、社会保険にも助けられました。その点については以下の記事にまとめています。
結論:保険は必要
保険の必要、不要については議論があります。専門家の方には「医療保険をするよりも貯金をしたほうがいい」とか「専業主婦に保険をつけても無駄」と言う方もいて、僕はその意見を否定するわけではありません。
ただ、フリーランスになった僕にとっては、いざというときの収入減に対応できる方法が必要で、
そのために保険に入っています。家族が元気なときは仕事に集中して稼いで、何かあれば仕事をストップして保険で補う。そういうやり方のほうが僕には合っていると思っています。
おそらく、入っている保険のなかには無駄になるものもあるでしょう。でも、無駄になっても別にいいと今は思っています。保険が無駄になるということは、家族に病気や怪我がないということなので。
フリーランスになると、抱えるリスクは変わります。それに対してどうやって対処するのか、方法は人それぞれだと思います。