こんにちは、よしこばです。
実は今週は会社の設立申請をしてきました。明日には登記完了の見込み。
以前の記事でご紹介したように、税や社会保険の試算をした結果、できるだけ早く会社化すべきだと判断してのことです。そこから急遽準備し、自分なりに調べながら手続きを無事終えました。
結果的に、驚くほど簡単に会社を作ることができました。今回の記事では、その手順を簡単にまとめたいと思います。それぞれの手順の詳しい説明は、別記事にしますね。
手順1 会社の設立時期を決める
何事も目標日が必要ですね。僕の目標は8月中にターゲットを決めました。8月ということに特段の意味はなく、社会保険料的に会社設立が遅くなるほど出費がかさむ状況にありましたので急いだ結果です。ただ、保険証の切り替えの面からは、月初に法人設立した方がスムーズだと思います。僕の場合、今は手元に使える保険証がなくなってしまいました。これはまた別記事にて。
手順2 決算期を決める
決算期は、12月末にしました。これは個人と法人の所得を連動させて考えたかったからです。個人の所得税は強制的に1月1日から12月31日の期間で算定されるので、法人もそれに合わせた形ですね。消費税のことを考えると他の月の方が良かったんですが、それよりも財務管理を簡単にする方を優先しました。
手順3 資本金を決める
これは以前の記事でも書きました。夫婦で出資して計100万円を資本金にしました。あまりコストのかからない商売なので、ここまで必要なかったんですが、銀行口座の審査を考えてのことです。さて、無事通ることを祈ります。
手順4 会社名を決める
会社名については、実はさほどこだわりはありませんでした。僕の場合、基本的にはライター小林義崇として動くことに変わりないため、「小林事務所」みたいなものでもいいかな、と思っていました。ところが最終的に会社名は「Y-MARK合同会社」に決定。
「Y」というアルファベットは、ネット用語では「肯定(いいね)」を指すものということで、僕の仕事を通じて、世界中にYマークを増やしていきたいという想いから……というのはまったくのあとづけでして、実際は5人家族のイニシャルを並び替えて決めました。
なので、YマークのYが何かって言えば、それは「よしたか」のYなのです。とはいえ、あとづけのビジョンも悪くないかな、と思っていますね。あとは1980年代生まれである私としてはY世代としての痕跡も残していく所存であります。
手順5 仕事用のメールアドレスを設定する
もともと個人事業用ではGメールを利用していて、機能的には何ら問題なかったのですが、プライベートなメールと仕事メールなどが混在している状況にあったため、セキュリティのことも考慮し新たにメールアドレスを取得することにしました。
このブログで利用しているXサーバーで独自ドメインのメールアドレスを作成できました。会社名のドメインの方がよかったかもですが、「yoshi-koba.com」で行くことにします。
手順6 会社設立freeeに登録
もともと個人事業のときにクラウド会計の「会計freee」を利用していたんですが、個人事業主向けと法人向けがそれぞれ設定されているので、あらためて法人用で契約することにしました。個人事業主のときは主に請求書作成、帳簿づけ、確定申告書作成を会計freeeで行っていて、とても便利だったので。
無料から使える会計ソフト「freee(フリー)」
(以下のブログでも書きましたが、個人事業で開業したときにも、めちゃくちゃ便利で感動したものです。)
それで、法人用のアカウントを作ろうと思ったら、会計freeeの前に「会社設立freee」の登録をする必要がありました。で、これがまた凄かった……。会社設立freeeの画面に従って簡単に会社名や所在地などの情報を入力していくと、法務局に必要な申請書類がすべてできあがります。
しかも、会社を作るにあたり必要な定款も紙で作ると4万円の認証料が必要なところ、会社設立freeeでは電子定款という仕組みを利用できるため、認証料は5000円で済むとのこと。しかも、会計freeeで年間契約をすれば、なんと認証料がゼロ円に。もともと年間契約をする予定でいたのでラッキーでした。
また、設立登記などで必ず必要になる会社の印鑑(代表印・銀行員・角印)も、会社設立freeeを通じて割安価格(約15000円(で購入できました。いろいろと手厚く、助かりましたね。
手順7 資本金を払い込む
会社設立freeeにて行政書士さんに定款認証を受けたら、次は出資金の用意です。口座に僕と妻から、それぞれあらかじめ決めていたとおりの出資金を振り込みます。このときに受入口座にしたのは、新しく作った楽天銀行の僕名義の口座です。
会社名義の口座を作れるのは、設立登記をしたあとになるので、この段階では個人名義の通帳で受け入れるしかないんですよね。楽天銀行にした理由は、いずれ法人名義のメイン口座を作ろうと考えているからです。
ちなみに、法務局に申請をするときには出資金受け入れの際の通帳の写しを添付します。が、楽天銀行はネット銀行なので通帳がないんですよね……。で、どうしようかなと思っていたら、楽天銀行はオンライン上で、入出金の履歴を確認でき、さらに特定期間の情報は証明書としてPDFで出力できます。これをプリンタで印刷すれば大丈夫でした。
手順8 法務局に提出
会社設立freeeでは、必要な書類が作成できるだけでなく、提出先の法務局の情報や、書類の押印の仕方なども丁寧に教えてくれます。そのとおりに書類を揃えて準備をしました。税務署にいたので、書類の整理とかは全然抵抗ないですね。ちなみに僕は電子定款を使用したため定款(行政書士さんの押印のあるもの)のデータを保存したCD-Rも用意しました。
そうして準備したものを持って、法務局に行きました。その場で必要な登録免許税の印紙を購入し、申請書に貼付した上で窓口に提出すれば申請完了です。申請した書類はその場で内容をチェックされるわけではなく、以下のような受付用紙を貰えるだけです。問題があれば後日連絡が来て補正するという流れのようです。
実は申請をした翌日に法務局から電話がかかってきたので、「何か不備があったかな?」と思ったのですが、本来は不要な妻の印鑑証明を添付していたので、返しましょうかという連絡でした。その他は一切問題なしでした。freeeだけで完璧に申請書類が作れていたということですね。
ちなみに、会社設立にあたって僕が支払った登録免許税は3万円でした。本来は株式会社であれば最低15万円、合同会社は最低6万円なのですが、僕の場合は市の創業支援事業を受けたことから割引してもらえました。
結局会社設立にあたり要した費用は、登録免許税と印鑑、法務局までの交通費などを合わせても5万円もしませんでした。しかも、これらの費用は創立費として法人税の損金に算入できるので、コストはほとんどないようなものです。
手順9 一応お祝いらしきことをする
あと、一応会社を設立した記念ということで家族でケーキ食べました。これはさすがに損金にならないかな……。ということで、実に簡単に会社を作ることができました。フリーランスで、収入がある程度確保できている人や、扶養家族の多い人は、すぐにでも会社作った方がいいですよ。