こんにちは、よしこばです。
今回も会社設立関係のお話です。
会社を設立して役所関係の手続きが終わると、次に必要なのが会社名義の銀行口座の開設です。
「どこの銀行にすべきか?」「口座をいくつ持つべきか?」など、迷うことが色々ありましたが、最終的に楽天口座をメインバンクにすることに決めました。今回の記事では、そう決めるまでの過程をご紹介したいと思います。
メガバンク? 信金? ネットバンク?
会社名義の口座を作ることになった初めて知ったのですが、同じ銀行であっても、個人名義と法人名義では手数料の金額が異なります。さらに、「月額基本料」というものも別途必要になる場合も……。たとえば、最初に開設を検討したのは三菱UFJ銀行ですが、こちらはオンラインバンクを利用する場合、月額基本料が1728円かかるとのことでした。僕の場合はオンラインバンクは必須なので(会計freeeに取り込むため)、これは痛いですね。
しかも、振込手数料も個人名義の口座よりも高く設定されていて、他行あてに3万円以上を振り込もうとすると、756円も取られてしまいます。これも厳しい。単に1728円と756円と単独で考えると、それほど負担感はないですが、それが何年も積み重なると、結構バカにならない金額になりますよね。ということで、三菱UFJ銀行は候補から外れました。
その後、他のメガバンクや、近所の地銀・信金もいくつか見たのですが、それほど大きく違いません。やはり月額基本料は必要で、振込手数料も高め。じゃあどうするかな、と考えた結果、「ネットバンク」を検討することにしました。
ネットバンクというと、有名なところではジャパンネット銀行や住信SBIネット銀行、楽天銀行でしょうか。これらのネットバンクの法人口座の情報を見ました。すると……ネットバンクの方が圧倒的に有利ではないか。
まず、月額基本料なんていうものはかかりません。毎月0円で口座を利用することができます。しかも振込手数料も安い。さすがにゼロ円ということはありませんが、楽天銀行の場合、以下のとおりの手数料です。さきほどの三菱UFJ銀行の場合と比較すると、3倍の差があります。
あと、ATMの利用手数料が3万円以上なら無料というのも嬉しいですね。近所のコンビニでも問題ありません。つまり、メガバンクを無理して使うのをやめ、ネットバンクにするだけで、結構な節約になるということです。
なぜ楽天銀行にしたか?
というわけで、ネットバンクを利用することにしましたが、ここから、「どのネットバンクを使うか」という検討に入ります。
これについては、手数料の差はほとんどありません。「条件を満たすと振込手数料が◯回まで無料」という優遇措置はそれぞれあるので、おそらく利用シーンによって有利不利はあると思います。
が、最終的には「楽天銀行一択やな」という結論になりました。というのも、細かい差異を補ってあまりあるメリットがあったからです。それは……
同じ法人名義で複数口座を所有できて、一括管理できる
という点です。つまり、用途に合わせて複数の口座を使い分けることができるのです。しかも、1回で複数口座を同時に申込みができ、「口座管理プラス」というサービスを利用すると、複数口座を同一のIDで利用可能になります。これも大きなメリットでしょう。
ちなみに僕の場合、とりあえず以下の4つの口座を開設しました。
1 売上入金用
2 経費支払用
3 税金等積立用
4 利益積立用
なぜ4つも口座を作るのか、という理由は、以下にリンクを貼りました「PROFIT FIRST お金を増やす技術」この本を読めばすべて分かると思います。タイトルを一見すると怪しく感じるかもしれませんが、人間の心理の観点を理解した至極真っ当な本です。この本によると、すべての口座をひとつにまとめるのではなく、複数に分けて運用するだけで貯蓄のハードルは著しく下がるため、複数の口座が必要なのです。
個人事業主の頃は、使用する口座こそひとつですが、実態は以下のように複数口座を運用していたのとあまり変わりません。法人になると源泉徴収がなくなるので、あえて意識的に口座を分ける必要があると思い、あえて4口座を申し込むことにしました。
【個人事業の頃の分け方】
1 売上入金用:ゆうちょ
2 経費支払用:メインバンク
3 税金等積立用:源泉徴収
4 利益積立用:小規模企業共済
ちなみに、最初に検討した住信SBIネット銀行の場合、法人名義での複数口座はできないようでした。個人名義の場合、以下のように「目的別口座」を利用できるので、個人事業主を続けるのであれば、住信SBIネット銀行を使っていたかもしれません。
また、ジャパンネット銀行は楽天銀行と同様に20口座まで作れるのですが、楽天銀行のように同一IDで利用できるサービスが見当たらなかったので、こちらも見送りました。
というわけで、楽天口座にまずは申込み、もし審査に落ちれば、ジャパンネット銀行、住信SBIネット銀行の順番に申請することに決定。
サブ口座はゆうちょ銀行でよし
会社の口座を作る時に、ネットで他の人がどうしているのかな、というのは調べました。すると、たいていは「メガバンク+ネットバンク」というものだったんです。その理由は、「ネットバンクは便利だけど、取引先の信用のためにメガバンクも開く」みたいなもの。
それを見て思ったのは、「信用だけのために毎月手数料を払うのって、どうなの?」ということでした。いや、実際はメガバンクならではのメリットって他にもあると思うんですよ。分からないけれど、海外送金に強いとか、安全性が高いとか、窓口が多いとか。でも、おそらくそういうメリットは、僕のような小規模なビジネスをしていると関係ない。むしろネットバンクの方が便利です。
実は、メガバンクならではのメリットとして、「社会保険の引き落とし口座にできる」という点があり、これは僕の場合使えないのですが、ペイジー決済でなんとかなるので問題なし。
ただ、万が一、「ネットバンクはちょっと……」みたいな反応が取引先から出る可能性を考慮し(多分ないけど)、ゆうちょ銀行にサブ口座を作ることにしました。ゆうちょ銀行の場合、個人名義の口座と違いはほとんどないので、月額基本料もかかりません。
楽天銀行の審査はどうなったか……??
ということで、何をおいても楽天銀行の口座を希望していましたが、個人名義と違い、審査が必要でした。
結果、無事に口座開設できました!
次回は、口座開設の審査をクリアするために備えたことを紹介したいと思います。