こんにちは、よしこばです。
…挑発的なタイトルをつけてしまいましたが、
知らない方には必ず役に立つと思い、僭越ながら書かせていただきます。
フリーランスになったら絶対使ったろうと誓っていた制度
小規模企業共済の制度。できるだけ早く使おうと思っていたので、退職後間も無く、申込書を請求しており、ついさきほど届きました。
税務署の職員をしていた新人時代、確定申告書を見ていてまず思ったのは、
「小規模企業共済等掛金控除」って何だろ?
ということでした。
毎年何百もの申告書を見ていると、たいていの欄の内容は理解できるんですけど、小規模企業共済の欄はいつも空欄でした。
ただ、だんだんと知識がついてきて、制度の内容を理解したときに思ったんですよ。
これ、めちゃくちゃ有利な制度じゃない??と。
今日受け取ったパンフレットにも
「得」
と一文字で言い表されていますね。
小規模企業共済とはどんなものか?
ちょっと概要を説明しますね。
小規模企業共済とは、毎月一定額の積立をすることで、事業を終えたあとに、その積立金に利益が加算されて戻ってくるものです。
それだけなら、一般の投資商品と変わらないでしょう。
ポイントは、積立てた金額がそのまま課税対象所得から差し引かれるという点です。
さらにメリットはあるんです。
積立てた金額を一括で受け取った際には、
退職所得扱い
となります。
ふつう、投資商品のリターンがあった場合は、譲渡所得や雑所得として課税され、たいてい20%程度は税金で差し引かれます。
ところが、退職所得扱いになると、掛けた年数に応じて、課税されない金額が増えていく仕組みになります。
詳細は省きますが、
勤続年数1年あたり40万円までは課税されないことになります。
たとえば年間30万円積立てた人が、10年仕事をしたあとにリタイアして、積立金と利益で350万円戻ってきたとしても、まったく所得税はかからないということになるんです。
支払ったときには所得控除され、受け取ったときには課税されないという、夢のような話
さきほどもらったパンフレットに具体例がのっていたので、掲載しますね。
毎月3万円コツコツと15年間積立てた場合、
なんと2,275,500円もおトクとのこと!
すごい……。
こちらのページから、いくらお得になるのかシミュレーションできますので、
試算してみてはいかがでしょうか。
中小機構:小規模企業共済: 加入シミュレーション
小規模企業共済を利用できるのは、ごく限られた人だけ
この制度の加入資格があるのは、代表的には以下の2パターンです。
- 建設業、製造業、運輸業、サービス業(宿泊業・娯楽業に限る)、不動産業、農業などを営む場合は、常時使用する従業員の数が20人以下の個人事業主または会社の役員
- 商業(卸売業・小売業)、サービス業(宿泊業・娯楽業を除く)を営む場合は、常時使用する従業員の数が5人以下の個人事業主または会社の役員
ですから、一般企業のサラリーマンや、大きな会社の経営者だと、この制度は利用できないんです。
ここで、僕のようなフリーランスのライターは、
上記の2に当てはまるため、加入資格があるということになります。
ちなみに 積立金は、月1,000円から70,000円まで。
ということで、割と幅広く設定できます。
フリーランスの方で、毎年、年末になると、
利益出すぎたから、慌ててさして必要のない経費を払っている方もいると思いますけど、それよりは小規模企業共済の方がいいと思いますよ!
小規模企業共済のホームページへのリンクはこちらです!
中小機構:小規模企業共済: 小規模企業共済
他にも確定拠出年金も気になっていますが、それはまた別の記事にします。
さて、今日もなかなか忙しい一日でした。
もう少し頑張ったらビール飲もうっと。
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