こんにちは、よしこばです。
昨日、e-Taxで令和元年分の確定申告を終えました。
かかった時間は3時間程度。なれてきたので、かなりスピードが早くなったと思います。e-Taxだからコロナの心配もないし、封筒買ったり切手を買ったりする手間もありません。
ちなみに、今回の確定申告は、フリーランスになってから3回目です。これまで税理士さんに頼ることなく、帳簿付けや確定申告をしてきました。でも、税理士さんにお願いしているフリーランスも少なくないんですよね。そういう知人と話すことがあって、彼らの話を聞くと、「お願いしなくていいのでは…」と思うことが多いです。
ということで、今回はフリーランスが税理士に依頼する必要があるのか、という点について考察してみました。
税理士ができること
税理士には3つの独占業務があることを知っていますか? 税理士法の規定によって、以下の業務は税理士以外はできないことになっています。
- 税務代理:税務調査を受けた場合の対応代理など
- 税務書類の作成:税務申告書等の作成代理
- 税務相談:税務申告等の作成や税額の計算などについて相談に応じること
ときどき、税務相談に応じている銀行員とか、FPとかいますけど、違法ですからね。僕も、税金の相談を受けることはあるのですが、ぜんぶ断っています。国税に目をつけられたくはないので…。
ということで、税金のことを相談したり、申告書の作成をお願いしたり、税務調査のときに手助けしてもらったりするには、税理士に頼むしかないということになります。
税理士に頼むデメリット
これは、いうまでもなく金銭的コストですね。税理士の料金体系は、基本的に「毎月の帳簿作成費+確定申告費用」という構成になっています。
費用は事業の規模にもよりますが、年商1000万円未満のフリーランスの場合、帳簿作成料として毎月1万円〜、確定申告に10万円〜というのが目安のようです。ということは、フルにお願いすれば、毎年22万円〜ということになりますね。
この費用を高いと見るか、安いと見るかは人それぞれでしょう。
ただ、僕は高いと思っています。
税理士に頼まない場合のコスト
じゃあ、税理士に頼まずに済ませられるか、というと、僕は「絶対にできる」と思っています。まず、確定申告については国税庁のシステムを使って無料で作成することができます。
ただ、個人事業主の場合、「帳簿付け」が少し大変です。これは国税庁ホームページでは作れないので、自分で作成する必要があります。このときに頼りになるのがクラウド会計です。
僕は開業手続きからずっとfreee
を使用しています。会社を設立してからも会社の経理はすべてfreeeで済ませていて、本当になくてはならないものとなっています。
ちなみにfreeeで僕がよく使っている機能は次のものです。
・請求書の発行機能
・毎月の給料計算(人事freeeと連携)
・経費の入力
・帳簿書類作成
・決算書作成
・確定申告
freeeで帳簿書類を作れば、これを確定申告のシステムに連携させることができます。これをe-Taxで送信すれば、確定申告は完了です。他にも色々機能はあるようですけど、上記の機能があるだけでも使う価値ありだと思います。あと、クラウドのシステムなので、作業が常にインターネット上に保存されているのも安心ですよね。
しかも、freeeは簿記とか税金の知識があまりなくても感覚的に使えるインターフェイスになっています。僕も、元国税職員とはいえ、帳簿のつけかたは知らなかったんです。それでも、説明書を読むこともなくすんなり使えました。
で、このfreeeの利用料んですが、最低限の機能をもつ「スタータープラン」の場合、なんと月額980円!
上記の僕が使っている機能は網羅されていて、これで突き980円(税抜)ですからね。びっくりするくらい安いです。税理士に依頼する場合と比べると、いかに安いかがお分かりいただけるのではないでしょうか。
税理士に「丸投げ」すべきではない理由
とはいえ、やはり自分で帳簿付けをしたり、確定申告をするのは不安という人も多いでしょう。
バリバリ仕事で稼いでいて、年間20万円くらいなら税理士に丸投げしたい、という気持ちも分かります。
ただ、税理士に依頼するにしても、ある程度は税金の知識を持っておくべきだと思っています。
というのも、税理士に依頼しているフリーランスの友人から、「税理士さんがちゃんと見てくれているか不安」「もっと節税できる気がするんだけど」といった言葉を聞くことがあるからです。
こういうことになるのは、やはり税金に関する知識がないからだと思います。
さらに、一口で税理士と言っても、その専門性はさまざまです。フリーランスの税金に強い人に当たればラッキーですが、あらかじめ税理士の強みを見分けることも難しいでしょう。顧客に対するモチベーションもまた、人それぞれです。
なかには、「とりあえず確定申告書を作ればいい」と、節税まで考えてくれないという税理士もいるかもしれません。
だって、顧客は何も知らないんだから。
どっちにしろ、税金の知識はつけておくべき
自分で決算や確定申告をするときはもちろん、税理士さんに依頼するときであっても、多少は税金の知識があったほうがいいことは間違いありません。そうすれば、たとえば
・自宅の一部を事務所にしたいけれど、デメリットはありますか?
・まだ売上につながっていない費用なので、「開発費」として繰り延べていいですか?
・売れ残りの在庫を整理して、損失を計上したいです
といった、テクニカルな提案を税理士に伝えることができますよね。逆にいえば、こういうことを言えないと、税理士さんの能力をフル活用できないわけです。
ということで、今回言いたいことは「税金について勉強しましょう」ということ。
とりあえずは、本やYou Tubeなどで勉強してみるといいのではないでしょうか。
参考書籍を挙げておきますね。自著もあるので恐縮ですが・・
あと、まだ準備中なんですが、僕と税理士さんで連携して、オンラインスクールを開こうと思っています。具体的な中身や料金などはこれからなんですが、興味のある方はトップページからオプトインしてみてください。きっとお役に立てると思います。