こんにちは、よしこばです。
今回の確定申告の受付期間は2月17日から3月16日です。
納税額がある人は、この期間中に申告と納税を済ませればいいわけなのですが、できれば早めに終わらせておいたほうがいいと思います。今回はその理由を解説します。
申告・納税遅れのペナルティを防ぐため
確定申告が期限に遅れると、無申告加算税というペナルティを課されます。
無申告加算税の税率は5〜20%なので、たとえば100万円の税額の人が申告期限に間に合わなかったときは、5〜20万円の税額が加算されるということです。
ですから、もし「3月に入ったら確定申告をしよう」と考えていて、準備に手間取って期限を過ぎてしまうと、無申告加算税がかかってしまいます。
しかも、3月15日(休日の場合は翌日)は納税の期限でもあるので、納税遅れに対して延滞税というペナルティも別途かかります。延滞税は期限から遅れるほどに、日割り計算で加算されます。
これらの意味から、できるだけ余裕をもって確定申告の準備をしておく必要があるでしょう。
申告誤りのリスクを抑えるため
期限内に確定申告をしたとしても、その内容に誤りがあれば、修正申告をすることになり、「過少申告加算税」というペナルティがかかります。過少申告加算税の税率は10〜15%です。
ただし、期限内に申告をやり直す(訂正申告)場合は、過少申告加算税はかかりません。訂正申告を何度したとしても、期限内に正しい税額に直せば問題ないということですね。
確定申告を早めにしておくと、それだけ税務署のチェックも早く行われる可能性が高まります。そして誤りがあった場合に、税務署から電話が来て、やり直しを求められることもあります。
ところが、3月15日に近づくにつれ、申告書の件数も増えていくので、税務署の職員のチェックが追いつかなくなっていきます。そのため、3月15日頃に提出された申告書は、確定申告期限が終わってからチェックされることになります。
そうすると、税務署から連絡が来るのは期限後になりますから、申告をやり直したとしても加算税や延滞税がかかります。
この意味でも、早めに申告をしておいたほうがいいのです。税務署からの連絡は、ある意味で行政のサービスであり、これを受けるのは先着順と考えてください。
e-Taxのトラブルのリスクへ対処
僕は毎年e-Taxで確定申告をしています。最初は面倒かな、と思っていたのですが、そんなことはありませんでしたね。
e-Taxをうまく使えば、準備を始めたその日のうちに確定申告を完結させることができます。
なので、「3月10日にやればいい」などと考えてしまうかもしれません。
でもここに注意があります。e-Tax特有のトラブルがあるからです。具体的には、次の2点です。
・暗証番号忘れ
・電子証明書の期限切れ
e-Taxはマイナンバーカードを使って行わなくてはならず、マイナンバーカード取得時に設定した暗証番号が必要になります。この暗証番号を忘れた場合、市役所等で再発行の手続きを求められます。
電子証明書の期限切れの問題もあります。マイナンバーカードに格納されている電子証明書には期限があり、これが切れているとマイナンバーカードを使えず、e-Taxをすることはできません。
マイナンバーカードは、発行日から5回目の誕生日までが有効期限なので、5年弱は使えます。が、その後は更新を行う必要があるのです。
こういった事態になると、市役所に行って手続きをするなどの手間がかかります。その結果、確定申告期限に遅れるリスクが高まることから、やはり早めに確定申告をしておくことに越したことはないのです。
アドバイス
ということで、確定申告はお早めに。2月中に提出できるように準備を進めておくと安心です。