こんにちは、小林義崇です。
このブログでは「よしこば」と名乗ることにしました。
今までブログの中では明らかにしていませんでしたが、
実は、さきほどまで東京国税局の職員でした。
2004年に採用され福岡から上京し、以来ずっと、税務署や国税局にいました。
税務調査や研修、不服審査など、いろんな仕事をしてきました。
そして今日の午前中9時過ぎ、退職の承認辞令を受けました。
今はもう職員ではありません。
転職先が決まっているわけではありません。
よくあるように税理士の資格を取ったわけでもない。
僕がこれから生業とするのは、
フリーランスのライター
なのです。
「公務員を辞めてライターになる」
と言うと、少なからず驚かれます。
心配もされますし、「現実が見えていない」という意見もあります。
そして、最終的に言われるのが、
「国税の仕事って、そんなにキツかったの?」
ということです。
違うんですよね。
この点ははっきりさせておかなければと思いますが、
僕は税務職員であることを、とても有り難いことだと思っていました。
恵まれた環境にあり、13年間、学生気分の抜けない僕を、社会人として育ててくれました。
順調に結婚や子育てもできていたし、ローンでマンションも買いました。
もちろん、仕事は厳しい面がありますし苦しいことが何もなかったわけではありませんが、
それは振り返れば成長のタネでした。
おそらく、税務職員としてこのまま生きるという道も、十分にありえたでしょう。
では、なぜ僕はそんな仕事を捨ててまで、フリーライターになるのか?
それは、
「ライターに向かう大きな流れがあったから」
ということです。
曖昧な表現ですが、ここ数年、人生が変わりゆく流れを感じていました。
約3年前にプロのライターの方と知り合う機会があり、その後、さまざまなライター、編集者、メディア、PRなどのジャンルのお仕事をされている方と知り合うことができました。
それまでまったく接点のない方々と、次々につながっていったのです。
それらの出会いは、いずれも刺激的でした。
そして彼らにとっても、僕の「税務職員」というキャリアは、珍しかったようです。
一度つながった関係は、徐々に広がり、深くなっていきます。
やがて、「こういう仕事をやってみない?」という話も、少しずついただくようになりました。
ただ、公務員は、報酬を受けて他の仕事をすることができません。
これは残念でしたし、実に悩みました。
「税務職員であること」と「ライターであること」を両立させられなかったのです。
途中で間をとって税理士になることを考えたりと、この数年は、まさに迷いの日々でした。
最終的に僕が決断したのは、
迷い続けることは、幸せなことではない
ということに思い至ったからです。
このまま「税務職員かライターか」という迷いを抱えながら仕事をしていけば、
僕はおそらく、
「税務職員を辞めるべき理由」を探し続けることになるでしょう。
そんな気持ちを抱え続けるのは、なかなかハードなことだと思いました。
そうではなく、
税務職員であった過去をポジティブに抱えながら、
ライターとして、価値を発揮していきたい。
そう思ったのです。
本当に、突き詰めるとそう。
さて、ひとまず今日は、ご挨拶です。
どうか皆様に、素敵な何かを届けられるライターになれますように!
フリーライター小林義崇を、どうかよろしくお願いいたします!