こんばんは、よしこばです。
フリーランスになってみて分かることって、
いろいろあるなあ、と思っています。
今回は、ライター業に関してなんです。
僕のこれまでのイメージだと、
ライターの仕事って、
発注者から、「こういう記事をお願い」という依頼を受けて、
取材やライティングをするというイメージだったんですね。
だから、取材や文章執筆、資料収集などを淡々と進める、
そんな職人的な仕事を解していました。
実際、そういう仕事も多いのですが、
別のパターンがあるな、ということを知りました。
それが、
企画を出す
というお仕事です。
ありがたいことに、複数の会社様からライティングの依頼があるのですが、
すでに書くことが決まっているパターンもあれば、
「まずは企画案を出してください」というところからスタートするパターンもあるんです。
この企画案というワード、最初聞いたときは、
「自分で1から考えるのか?」と、正直戸惑ったわけですが、
考えようによっては、これは中々面白いな、と気づきました。
というのも、
自分が面白いと思うことを、仕事として深掘りできるんですよ。
もちろん、読者にとって面白くなければ、そもそも企画が通らないんですけどね。。
でも、まず最初のきっかけは、
それって面白い?
ということを自分に聞くところからスタートするので、
自分を知る意味でも、面白いです。
クリエイティブな仕事ですよね。
この企画案のやりとりを編集の方などとしていると、
かなり勉強になります。
雑誌やメディアの編集の方は、
「企画の面白さ」と「実現性」のバランスを見て、
ゴーサインを出してくれます。
通らなかった企画でも、少し切り口を変えると、
いい記事になったりします。
こういう経験値が、企画を作ると溜まってくるんです。
ライターの仕事には、こういう目に見えない良さがありますね。
ブログにも役立ちそうだなと思います。
さて、この企画の立て方なんですけど、
古今東西、いろんなクリエイティブ関連の情報はありますが、
まだ初心者ですしね、できるだけシンプルに学びたいのです。
そこで読み直しているのが、この本。
石田章洋氏の著書「企画は、ひと言」
- 作者: 石田章洋
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2014/05/30
- メディア: 単行本
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タイトルどおり、
面白くて実現性のある企画を、シンプルに作るための方法論を
ということを、石田氏がこれまでテレビ番組の企画の仕事を
通じて知った事例などを織り交ぜて紹介してくれています。
少し引用しますね。
どんなにすばらしいアイデアも、周りに理解されなければ通りませんし、そもそも実現しなければヒットすることもありません。 このように、「ひと言」でいえる企画は、そのひと言だけで「中身が見える」。だから、実現し、ヒットするのです。
まず「シンプルな強い軸」を考えること。それがなければ「企画」とはいえない。ひと言でいい切れる軸をもつことは、そのくらい重要なのです。
ひとことだけで中身の見える企画。
たしかにそうなんですよ。
こちらは色々なことを考えているんですが、
編集者の方が、シンプルな形に整理してくれて、
それは本当に鮮やかなものです。
それはきっと、「シンプルな強い軸」をきちんと押さえているからなんでしょう。
この本では、その他にも、
企画がありきたりにならないためのメソッドや、
かといって斬新すぎると誰も理解できない時の考え方などを、
わかりやすく伝えてくれています。
ライターに限らず、新規事業でも社内プレゼンでも、
何か新しいことを企画する立場の人には、オススメの本ですよ。
最後に、この本からの引用ですが、企画を考えることの素晴らしさが伝わる一節です。
役に立つ企画、どんどん立てたいなあ……。
なんでもいいから、 今よりも暮らしがちょっとだけ便利になる。 今よりも少しだけ笑顔の人が増える。 今よりも仕事がちょっとだけ楽しくなる。 今よりも少しだけ困っている人が世の中からいなくなる。 そうしたアイデアが実現するようになると、世界はほんのちょっとずつ変わっていきます。 そして、いいアイデアを考えて、実現していくことであなたの人生にも良い変化がもたらされるはずです。