こんにちは、よしこばです。
先日、徳島県つるぎ町に行ってきました。実は四国初上陸。
つるぎ町は、徳島県の北西部に位置し、アクセスは、車なら高松空港から1時間程度、電車の場合はローカル線利用で徳島駅から貞光駅まで、おおむね3時間程度かかります。
今回僕がつるぎ町を目的は、関東からつるぎ町に移住をされたおふたりのインタビュー取材。
このインタビューではとても良いお話をたくさん聞け、いずれメディアで公開されるのでぜひお読みいただきたいと思いますが、つるぎ町の魅力についてもインタビュー記事とは別に残しておきたいと思い今回のブログにまとめました。
伝統農法が世界農業遺産に認定
2018年3月、つるぎ町のある徳島県の西阿波地域が、国連食糧農業機関により世界農業遺産に認定されています。
この農法を現代も継承している農家を見せてもらいました。その写真がこちら。
これ、わかりますかね。
傾斜地を見下ろしながら撮影した写真なんです。かなり急な傾斜地なんですが、段々畑のように階段状にせず、傾斜地を残したままで畑とする「傾斜地農耕システム」が使われています。
茅を再利用したり、さまざまな品種の作物を育てたり、動植物の多様性を活かしながら自然農法で食糧を生み出している農地とのこと。
ランドスケープとしても素敵ですよね。実際、見渡す限り山の緑で、圧巻の一言。
季節ごとに山を彩る植物が美しい
今回は春だったので、芝桜や藤などがとても綺麗でした。
秋には紅葉も素敵だそうです。こういうところに暮らしていると、花にも詳しくなるでしょう。
僕はあんまり花の名前とか、咲く季節などを知らないのですが、それはやはり身近に植物がないからなんですよね。何十年もそんな暮らしを続けているわけですが、こんな気持ちのいい景色に触れると、自然とともにある暮らしに憧れます。
芝桜。こんな風景見たことない。
サトザクラ。一切の遠慮なしに咲き誇っています。
子どもたちの遊び場のスケールが違いすぎる
こちらの河川は、地元の子供達の遊び場とのことですが、スケールが大きいですね…!
水遊びといえば公園の小さな噴水くらいという我が子を思い、少し悲しくなりました。
それにしても、なぜ水がエメラルドグリーンなのか。美しくて見入ってしまいます。これなら飛び込みたくなるのも納得。
実は僕の自宅の前の川は、日本でもとりわけ汚いと言われている川で、その水の違いに驚愕しました(そういえばこの前、家の前の川で大量の魚が死んでたけど、あれなんだったんだろう…??)
徳島県の指定天然記念物の「土釜」にて。
うっすらと岩が青いのが分かるでしょうか。これは「青岩」といい、石材としても高価なものとのこと。
長年の水流で削られて不思議な形になっています。
神も仏も大樹も。土着信仰が残っている
地域のあちこちに、樹齢数百年単位の巨木があります。
これらの木は御神木として、大切に守られているとのこと。
この看板、不思議じゃないですか?
神社と仏堂(薬師如来)と御神木が同じ場所に祀られているんです。こういう形の信仰も初めて見ました。歴史的な背景も気になります。
御神木。高さもすごかったですけど、僕が気になったのは幹の力強さ。
あたりいったい静かで、自然と畏敬の念がわきました。
素敵な農家民泊に泊まった
つるぎ町には、農家民泊が数十軒あるそうです。今回の私の取材でも、インタビュアーの方にご手配をいただき、天空間88という農家民泊に泊めていただくことができました。
民泊の前から見える景色。
これも他県ではあまり見られないと思うのですが、山の斜面に集落が点在しているんですよね。こうして人の家が次々と夕闇に包まれゆく光景を見たのはもちろん初めてで、なんだか胸がざわざわしました。
自分が関東で慌ただしい時間を過ごす間にも、当然ですがこうして日が昇り、そして暮れて行くサイクルが続いているわけです。いつもの生活の時間軸とは違う、もっと大きな流れを感じましたね。
夕食は山で採れた山菜の天ぷらや、タケノコなど、どれもこれも、めちゃくちゃ美味しかった。地元特産の阿波尾鶏もいただきました。毎日こういう食事ができるなんて、とても羨ましいです。
朝ごはんにも、地元の特産のゆずを使ったジャムで熱々のトーストをいただき、山菜やフルーツも楽しみました。
ということで、本当に簡単に紹介しましたが、つるぎ町の魅力は、おそらく実際に体験しないと分からない部分が少なくないと思います。もしご興味のある方は、現地の方とおつなぎすることもできますので、ご連絡くださいませ。
また行こう。