こんにちは、よしこばです。
このたび、きずな出版さんから本を出すことになりました。
「<イラスト図解>絶対トクする! 節税の全ワザ」というタイトルです。
11月27日発売で、Amazonの予約もスタートしていますので、よろしければぜひ!
今回の記事では、この本に絡めて「節税」をテーマにしました。節税の知識があるかないかで生涯納める税金ってかなり変わってきてしまうんですね。ただ、節税にも、良い方法と悪い方法があるので、見極めが大事です。
節税方法114項目を解説
最初に本の紹介をさせてください。
この本が僕の手元に届いたのは、この記事が出る数日前のことです。やっぱりこの瞬間が一番嬉しいですね。本業はライターなので、仕事が形になると達成感があります。
今回の本は、一般的な単行本よりサイズが大きく、文字やイラストが見やすくなっています。節税の本は難しいものが多い印象ですが、この本は誰でも気軽に読んでいただけると思います。
章立ては、次の全5章になっています。
まずは第1章で「節税の基本」をお伝えした上で、第2章はサラリーマン向け、第3章はフリーランス向け、第4章は投資をする人向けのに節税方法を説明します。
さらに、第5章以降は、家を買うときや、生前贈与、相続といった、暮らしに関係のある税金について取り上げました。
これだけ網羅的に節税方法を取り上げた本は、他にないのではないかと思います。というのも、普通は「サラリーマンの節税」「フリーランスの節税」といったように、それぞれが1冊の本になるんですよね。
今回の本では、正直に言うと一つひとつの情報は短くまとめています。その分、項目をたくさん出して、節税のイメージを掴んでいただきたいと考えました。
こういう形式にしたのは、僕が前から問題意識をもっていたからです。今は、税金の詳しい情報はいくらでも調べられますよね。WEB記事など無料で読める情報も多いです。
でも、そもそもどんな節税方法があるのかを知らないと、調べようがありません。
だから、今回の本で、なんとなくイメージだけでも掴んでもらえると、大きな見落としはなくなるのではないか。そう思っています。
ちなみに、本書の巻末には索引がついています。たとえば「青色申告について調べたい」「株式投資の節税方法を知りたい」といったときは、目次だけでなく索引もぜひ使っていだければと思います。
節税は悪いことではない
節税について、ネガティブなイメージを持たれている人もいるかもしれません。僕は節税の記事を書くので、ときどきヤフコメで批判を受けることもあります。
でも、どう考えても、節税は悪いことではないんですよね。私だけでなく、税務職員の人も同じ考えだと思います。
そもそも節税は、法律で認められた範囲で税金を抑える行為です。法律というルールの中で、節税をしているのであれば、咎められることはありません。
とくにそのフリーランスの場合、節税するかしないかによって毎年数十万円単位で税金が変わります。
僕自身、そうしたことは意識して、開業時からいくつかの節税策を取ってきましたが、そうしなければフリーランスとして生き残れなかったかもしれません。
日本の税金は申告納税方式で、自己申告が基本です。なので、節税の知識の差によって同じような稼ぎの人でも税負担に差が出てきます。
これは不公平かもしれませんが、どうしようもありません。そういう意味で、今回の本はできるだけ多くの人に届けたいと思っています。
良い節税と悪い節税の違い
「悪い節税」とは、手元から結局お金がなくなってしまうような
節税方法です。一方、良い節税方法は手元のお金をちゃんと増やしてくれます。
悪い節税方法の具体例を考えてみます。確定申告で納税額が多くなりそうだからといって、年末に慌ててパソコンを10万円で買ったとしましょう。
すると、たしかに必要経費が増えるので、税金は下がりますよね。ただ、実際に下がる税金はせいぜい3万円くらいです。ということは、差し引きで7万円は自己負担していることになります。
「必要経費を増やす」という節税方法は誰でも思いつくものですが、僕の考えでは良い節税方法ではありません。元々買おうとしていていたものであればいいのですが、予定してなかったのに、税金を下げるためだけに物を買うのは、本当に無意味です。
良い節税の3パターン
良い節税方法には、3パターンあります。それぞれ見ていきましょう。
お金を一切払わずに節税
まずは手元のお金を一切使わず節税効果を発揮できる方法です。この時は「控除」がキーワードになります。所得税を算出するとき、次の計算式が基礎になります。
課税所得=収入−必要経費−控除
このうち控除は、実際にお金を払ってなくても引けるものがいくつかあります。これらを積極的に活用することで、効果的にお金を増やすことができます。
払わざるを得ないもので節税
節税の二つ目です。実際に支払いがあったのであれば、確定申告をすることで節税できます。
先ほどの節税方法1との違いは、無理に使うほどではないという点です。例えば節税したいからといって、無理やり病院に行ってたくさん医療費を払う必要はありません。必要経費と同じく、医療費以上の節税効果を得られるわけではないからです。
ですから、生活をしていて、医療費控除などに該当するような支払いがあったときは、申告するといったスタンスで十分でしょう。
特例措置を使う
3つめは、税制上の特例措置を使うというもので、非常に大きな節税効果があります。
ちなみに住宅ローン控除に関しては、税制改正で控除が減るという噂があります。それでも、何もしないよりは確実に節税になるわけなので、引き続きチェックしておきましょう。
なお、こういう特例には必ず複雑な条件があります。その条件を満たし、条件を満たしていることを示す書類を提出しなくてはいけません。
できれば、家を買うときや、生前贈与、相続をする前に、特例のことを調べておきましょう。そして、条件を外さないように、転居日などを決めることが大切です。
今回は、節税をテーマに解説しました。この先の具体的な方法は、ぜひ拙著「節税の全ワザ」をお読みいただけると嬉しいです。
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※本記事は執筆時点の情報に基づき掲載しています。制度のルールなどが変わる可能性がありますので、最新の情報をご確認ください。