こんにちは、よしこばです。
今回は、インタビューライター丘村奈央子さんの新刊「3ステップで確実に書き上がる ビジネス書実用書の書き方」を紹介したいと思います。
おかげさまで、最近は僕も書籍の仕事を受けることが増えているのですが、まだ手探り部分もあり、さらなるスキルアップは必要だと思っています。本書は、一冊の本を書き上げるまでの手順がしっかり整理されているため、自分の仕事に照らし学びになりました。
そもそも、本を書けた方がいい理由
本書の紹介の前に、少しだけ本を書くことの可能性に触れたいと思います。
これは僕がライターになって感じていることなのですが、「本を書くスキルは、誰にとっても役立つもの」ということです。
「本」というと、どうしても書店で流通している書籍を想像してしまうので、出版社の厳しい選定を経たものでなくてはならないと思いがちですが、実はそうではない。電子出版により自費出版のハードルは下がっていますし、PDFで作るeブックもダイレクトレスポンスマーケティングなどで多く活用されていて、フォーマットの違いはあれど本1冊分の情報をまとめる場面は増えています。終活の一環でライターに本を書いてもらうビジネスもあるようですね。
ということで、ライターにとって本1冊を書けるというのはビジネスに直結しますし、やり方によっては出版不況も関係なく売上を伸ばせる可能性もありますので、まずは最低限必要なスキルは身につけておいた方がいいでしょう。ちゃんと手順を踏めば、書けますから。
ということで、前置きはこのへんとして本の紹介に移ります。
本づくりは3ステップから
本を書くのは大変なことだと思っていませんか? たしかに大変です。なにしろ約10万字もの文章を書かなくてはいけないわけですから。僕が本づくりに関わった1冊目が、畠山宏一著「プロ秘書だけが知っている永田町の秘密」なのですが、やはり1ヶ月程度は文章をまとめるのに時間がかかったと記憶しています。
僕はブックライターの上阪徹さんのブックライター塾1期生で、上阪さんの著書では書籍づくりについて非常に細かく書かれているので、ここで学んだことは非常に役立ちました。今回ご紹介する丘村さんの著書では、本を書くステップをさらにシンプルにまとめられています。
本を1冊作ろうとしたとき書き手が求められる工程は次の3つです。
目次を立てる/文字で埋める/文章を直す
立てる、埋める、直す。集約するとこれだけです。
プロセスを3つにまとめられているので、これだけでも心理的なプレッシャーは下がります。プレッシャーが生じるのは、タスクを必要以上に過大に感じることが主な原因のため、ここを切り分けることはとても大切です。
このように丘村さんは、本を“気持ちよく”書けるように工夫をされており、事前にきっちりと小見出しを抽出して目次を立て、そのうえで、「自分が書けそうな文字数」を意識して書き進められているとのことです。
こうした自分のペースをつかむのは重要ですね。僕の場合、よしこばブログもそうですが、おおむね2,000字くらいが適度なボリュームです。極端に長かったり、短い文章にまとめるのは難しいと感じます。
最後のチェックが大切
本書で紹介された3ステップのうち、僕自身もっとも役立ったのが、「直す」手順のリストです。
誤字脱字のチェックから、長すぎる文章を着る作業など、6段階にわたるチェック項目が列記されています。
書籍の執筆にあたっては推敲は非常に大切ですが、いくつかの確認要素があるので、一気にやろうとすると必ず見落としが起きてしまいます。ここを丘村さんは6つに分けて推敲されているとのことで、なかでも、「ネガティブ要素のチェック」というステップには納得しました。文章としてきれいに整って、論理的であっても、ネガティブに捉えられる場面ってあるんですよね……。
プレーンな表現なら客観的に事実だけを述べるので誰も傷つけずにすみます。しかしネガティブな気持ちが見える文章だと、誰かを失望させるかもしれません、
この言い方をしたら誰かが傷つくかもしれない、と少しでも感じる箇所があれば、言い方を変えてネガティブな主観を消してください。
ということで、あらためて、今回ご紹介した本はこちらです。
Kindleをお持ちの方であればすぐダウンロードできますので、よろしければ是非!