こんばんは、よしこばです。
今日はお仕事に関し、嬉しいご報告です。
ライティングをお手伝いした書籍が2月下旬に発売されした!
(講談社刊『プロ秘書だけが知っている永田町の秘密』)
やはり、いざ発売が目前になると本当に嬉しいものですね〜。
もともと、上阪徹さんのブックライター塾に通ったことが、ライターになったきっかけですから、「いつか自分も書籍を書きたい……!」とは思っていたんですが、予想よりもずっと早く実現できました、感謝。
- 作者: 上阪徹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/11/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ブックライティングデビューは、こんな1冊
なんとなく、書籍の依頼が来るとしたら、税務関係などマネージャンルなのかなと思っていたのですが、意外なことに、今回ライティングしたのは、
政治モノ
取材させていただいたのは、国会議員の秘書歴30年以上という大ベテラン。
ある種、誰よりも永田町のなかのことを知っている方なのではないかな。
秘書だからこそ知る、国会議員のリアルな生活や仕事、さらには秘書としての本音などをお聞きすることができました。
それにしても、政治って、遠い世界のように感じません?
永田町のなかで、どんなことが起きているのか見えないですし、そのくせ、突然「不倫スキャンダル」とか「暴言」なんかで政治家のことを知るわけですから、僕としても、正直、そんなにいいイメージはないんですよね……。
つい半年ほど前まで私は国家公務員だったので、下手に政治に関わると面倒だという気持ちも正直ありました。そういえば、職場で政治の話をする人は誰もいませんでしたね。
加えて、僕の場合、投票デビューのときの経験も後を引いているように思います。
では、ちょっとだけ昔話にお付き合いください。
はじめての投票のほろ苦い思い出
もう10年以上昔になりますが、僕は大学生の頃は福岡市内に住んでおり、そこで初めての選挙を経験したのですが、このときの選挙区は、全国的に注目されていたんです。
というのも、自民党の大物代議士が「負けるかもしれない」選挙だったから。その代議士は、いずれ首相にという話もあったくらいの方でしたが、女性スキャンダルで逆風にさらされていました。
この選挙のとき、対抗馬となっていたのが、民主党の若手議員のKさん。
こう言ってはなんですけど、自民党の代議士が悪人ヅラな一方、Kさんは若々しくさわやかな雰囲気。経歴はアメリカの留学経験があったり、プロテニス選手だったりして、いかにもエリートという感じ。民主党も、まだ政権をとる前でしたから、期待度が高かったように記憶しています。
当時はまだインターネットもそこまで生活に入り込んでおらず、SNSなんてないので、情報源としてはテレビがメイン。ですから、なんとなくテレビから見える、「スキャンダルを抱えた大物議員VSフレッシュな新人議員」というイメージに引きずられ、深く考えずKさんに投票しました。
おそらく、私と同じように考えた人が多かったのでしょうね。選挙結果はKさんの勝利。この選挙結果はやはり大きく報じられたものですから、私は自分の投票が「何かを変えた」ように感じワクワクしました。
ところが、問題はここから。
Kさんの当選後間も無く、以下のような一連の事態が起きたんです……。
- Kさんが 留学先を卒業していない疑惑がもちあがる
- 「卒業証書を紛失した」と釈明
- Kさん自ら大学側に確認したところ、「卒業していない」と公表される
- 実は経歴に書いていたほかの学歴も詐称だった
- 民主党を除名される
- 公職選挙法違反で告発される
とまあ、トホホな結果に……。結局あの選挙戦はなんだったのでしょうか。
ここで私が感じたのは、
「政治家の本当の顔がわからないんだから、投票しようがないじゃん」
というものでした。
以来、選挙には一応行っていますが、いまいち確信のないまま投票をしています。
発売される本には、「国会議員のリアル」が書かれている
ちょっと回り道しましたが、新刊の話に戻りましょう。
今回の本では、ベテランの秘書だからこそ知る、国会議員のリアルをたくさん聞けましたし、取材の場所も、永田町の議員会館のなかでしたから、議員の皆さんが日頃過ごしている空間を感じることができました。
取材を終えて考えてみると、「自分は何も知らずに投票していたんだなあ……」と実感します。考えてみれば当然ですが、いくらカッコいいことを言っていても、実現できなければ意味がないですよね。政治家の方が志を実現するためには、実は当選した後に勝負所があると、今回の取材で知りました。
国会議員が実績を出すためには、
党内の先輩に気に入られて出世しなくてはいけないし、
地元の選挙区にはまめに顔を出さなくてはいけないし、
スキャンダルを避けながら、マスコミと情報交換しなくてはいけない。
ときには家族との生活を犠牲にすることもある。
そうした、国会議員のリアルを知った今は、これまでより”精度の高い”投票ができるような気がしています。
ただし、現在は、候補者の資質そのものにも、かなり根の深い問題があるようですが…。(本書では、そのあたりの事情も、生々しい話が書かれています)
この本、できるだけたくさんの人に読んでもらいたいなあ。
こちらの本については、またお知らせします!