こんばんは、よしこばです。
お盆ですね、みなさんは帰省されているのでしょうか。
僕は今年は残念ながら、今回は帰れませんでした。
お仕事の予定が読めなかったので、
飛行機のチケットが取れなかったんですよね。
来年こそは、必ず帰ろうと思っています。
ライターになったので、帰省してからも仕事できますしね。
さて。
僕の実家はド田舎です。
九州の中でも消滅危険都市と言われていて、
高齢化が急速に進んでいます。
最寄駅まで、車で30分以上かかるくらいの場所で、
不便なことこの上ない。。
僕が上京したくらいのタイミングで、祖母の住んでいたこの田舎に実家が移ったのですが
子どもの頃には、お盆や正月には、その土地で過ごしていました。
そんな田舎なので、遊ぶ場所はなかったのですが、
親戚が集まってましたからね、ワイワイやっていました。
親戚で集まるのって、いいですよね。
僕の両親は兄弟が多く、従兄弟もたくさんいましたから、
彼らから人間の多様さを学んだような気がします。
賢いお兄ちゃんがいたり、
意地悪だけど時々優しいお姉さんがいたり、
酔っ払った叔父さんが時々涙したり。
そんな思い出がたくさんあります。
今、僕には2人の息子がいるのですが、
息子らが親戚と会う機会は、あまりありません。
僕は埼玉に住んでいますし、兄弟は独身ですから、従兄弟はない。
だから、
なんとなく自分の子供時代と比べて、
ちょっと淋しいよなあ…と思っています。
今もお盆ですが、僕ら家族だけで過ごしています。
ところで、最近は、不倫や離婚がよく話題になりますね。
それぞれに事情はあるんでしょうが、なんとなく気になっていました。
家族って何なんだろうなあ、と。
そんなタイミングで、作家のカートヴォネガットの本で、
印象的な言葉を見つけて、メモしていました。
いずれも、「国のない男」という著書からの引用です。
なぜ今日、これほど多くの人々が離婚するのだろう?それは、われわれのほとんどが、家族を大きくしようとしなくなったからだ。昔は違った。男と女が結婚すると、女は、あらゆることを語る相手が一気に増えたものだ。男は、ばかばかしいジョークを話せる相手がたくさん増えた。
最近では、夫婦げんかになると、双方ともその原因は、金とか、権力争いとか、セックスとか、子どもの育て方とか、そんなことだと思ってしまう。しかし、それはふたりが自分の本心に気付いていないだけだ。本当にいいたいのは「あんたひとりじゃ足りない」ということなのだ。
妻と夫と数人の子ども、なんていうのは家族とはいえない。とても危なっかしい、必要最小限のサバイバルユニットだ。
- 作者: カート・ヴォネガット,金原瑞人
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2017/03/22
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この考えは、古臭いものかもしれません。
実際、カートヴォネガットは1922年に生まれ、2007年に亡くなっている、
まぎれもない、おじいちゃんですからね。
いわば”大家族の呪縛”から逃れることができたからこそ、
僕や妻は、地元を離れて自由に仕事をできているわけですから、
そのことで得た幸せは感じています。
僕の世代は、少なくとも僕は、
大家族の面倒くささから離れる自由を得ながら、
それを心から喜ぶことのできない、中途半端な価値観の持ち主なのかもしれません。
そういう意味では「大家族は素晴らしい」と言い切れるカートのような人は
羨ましかったりもします。