こんにちは、よしこばです。
今年もまだ3ヶ月が過ぎたばかりですが、「記憶に残る一年になりそうだな」とすでに感じています。というのも、妻の入院や子の誕生など様々なことがあり、そのことによって考えさせられることが多かったからです。
何を考えたのか?ざっくりとまとめると、「少なくとも自分の半径4メートルくらいは死守しよう」ということ。この言葉の意味を全て記事にすることはできませんが、ひとつここで書けるのは、「お金の大切さ」についてです。そう。自分と家族の生活を守るためにできることを考えたくなったのです。そこで今回のテーマは、タイトルにも書きましたが、私なりに考える「稼げるライターになる方法」としました。
2017年12月の僕に起きた出来事
フリーランスになって約半年。いくつかの出会いも別れもありながら変化にも慣れ、「なかなか順調だなあ」と思っていたタイミングです。このタイミングで起きたのが「妻の長期入院」。
そこから年末年始を経て約2ヶ月間、仕事をしながら家事や育児などをこなしていたのですが、忙しく過ごしながらも、頭の中には「お金の不安」がありました。
何しろ、妻の入院費は10日あたり25万円、さらに、2月に生まれた子は低体重で、1日あたり25万円必要になりました。そりゃあ、当然ながらビビりますよね。ライティングの記事1本で2万円くらいですからね、どう考えても追いつかない。
とはいえ、心配には及びません。結局これらの問題は、「高額療養費(限度額適用)」、「医療保険」、「未熟児養育給付制度」の3つの方法によって凌ぎきれました。それでも、当初はこうした制度に無知だったため必要以上に不安を感じてしまいました。
そんな経験から僕が思ったのは、もっと「稼ぐ」ということを真剣に考えなくてはならないということでした。自分や家族の病気など、起こりうる問題に対してもう少し対策をしておきたい。頭によぎったそんな思いは、フリーライターという仕事の在り方を考え直すきっかけを与えくれました。
フリーランスの収入を増やす方法は3つ
「優秀なライターは稼げる」ーー。これは真実です。ですから、僕は独立前からずっと物書きとして優秀になろうと考えていましたし、これからもそれは変わりませんが、一方で、「稼げるからこそ、優秀な仕事ができる」ということも真実です。
鶏が先か、卵が先か……というこの問題ですが、僕なりに今達した結論は、「両方同時にやる」ということでした。卵を育てなければ鶏にならないし、鶏を育てなければ卵を産まない。おそらく、そういうこと。
そして、改めて自分の独立以来約9ヶ月の仕事を振り返り、今後できることを検討してみた時に思い出した言葉があります。「ハイパワー・マーケティング」(ジェイ・エイブラハム著)の一節です。
本からの引用を紹介します。
良い知らせがあります。ビジネスを大きくする方法は、たった3つしかありません。
1 クライアントの数を増やす
2 クライアント1人当たりの平均販売額を増やす
3 クライアントが購入する頻度を増やす
この言葉を改めて考えてみると、フリーライターの仕事にはひとつの決定的な問題があることがわかります。それは、「仕事の生産力が、自分ひとりの生産性に依存する」という点。
上記の3つの法則に当てはめて考えてみましょう。
まず、「クライアントを増やす」という点。これはフリーランスになったらまず最初に取り掛かることだと思います。僕自身、人の繋がりから少しずつお仕事のご依頼が増えていて、今はお付き合いのある出版社や事業会社さんも10は超えています。
ただ、小売業などと違い、ライターの場合は受ける仕事量に限界があります。取材して記事を書くのに1日かかるとして、1ヶ月毎日仕事をしても30本ですからね。これでもかなり頑張った方だと思いますが、それでも物量的なインパクトはたかがしれています。
そこで次に考えるのが2の「平均販売額を増やす」ということ。この点は、ライターの報酬を上げてもらうことによって可能です。僕自身、お付き合いが長いクライアントからは上げてもらうことも増えていて、独立当初の5倍近くまで上がっているところもあります。とはいえ「1記事あたりの報酬」という意味では、やはり限度はある。
そして最後の「クライアントが購入する頻度を増やす」も大切で、年に1回依頼をいただけるのと、毎月いただけるのとではやはり違いますよね。ただ、やはり自分の生産性という壁にぶつかることは変わりありません。
かなーり仕事のスピードを上げて、単価をあげてもらったとしても、例えば毎月20本を単価3万円と考えると月額60万円です。年収720万円。これは僕が公務員在職中の最後の年収と同程度です。ただ、有給などの補償がないので、いざという時を考えると、まだ収入としてはたりません。
それでは、どうしたらいいのか?
ひとつの答えはブックライティングだと思います。著者に取材をして書籍にまとめるお仕事。例えば以下の書籍は僕が初めてブックライティングしたものですが、一応印税をベースにした報酬となっています。
つまり、雑誌やWEBの記事と違い、「売れれば売れただけ収入につながる」ということ。そうすると、先ほど問題にした「生産性」の問題が緩和されますよね。重版がかかれば追加作業なく収入が増えていくのは、書籍ならではのメリットです。
そしてもう一つ大切なのが、「自分の強みをもつ」ということです。これは上記で説明した「顧客単価を上げる」ことに強く影響します。通常、ライティングの報酬が上がるのは、「納期を守る」、「文章が整っている」といった点を評価されたという理由が多いですが、それらは差別化の難しい領域です。僕は納期は守って当然だし、文章もかけて当然だからと思っているからです。
なので、差別化する要素として、「強みを持つ」ことが極めて大切だと思ったんです。「この人じゃなきゃ書けない」というレベルのものがあれば理想的ですよね、村上春樹さんや林真理子さんが稼げているのも、詰まる所、そういう理由ですよね。
とはいえ、春樹さんみたいに特別なものを書かなくてもいいんです。才能や努力などなくてもできることがあります。それは「相手が自分に期待していることを知る」ということでしょう。
ライターになって強く感じているのは、「何を書きたいですか?」ではなく「これ書けますか?」と問われる職業であるということ。そして、提案を受ける時には、クライアントとしては「この人ならやってくれそう」という期待感があるわけです。
僕の場合、やはり「元東京国税局職員」という肩書です。これがかなり影響している。なので、税金に関する依頼はかなり多いです。で、大切なのはここから。
「自分があまり知らないテーマの依頼を受けた」という時です。
例えば、僕は前職の頃、担当していたのは主に相続税と所得税なので、実は法人税のことはそんなに詳しくありません。ただ、依頼をされる方からみると、そんなこと知りませんよね。「国税局にいたんだから、知ってるでしょ」ということでしょう。こういう時、僕は法人税について急いで勉強して、記事をかけるレベルくらいの知識は得ています。
同じように、起業手続き、社会保険、医療保険など、実は国税局勤務の頃はほとんど関わりのなかったトピックスについての依頼も少なくありません。おそらく、お金に絡むことなら、ある程度知っていると思われているのでしょう。
こうした依頼に対応していくうちに、差別化するだけの知識やスキルが身についていきます。そうなれば、「肩書から想起されるイメージ」と「実際のスキル・知識」が噛み合ってくるので、クライアントとの相性もますます良くなってきます。それは顧客単価の向上にもつながっていくでしょう。
そしてさらに、ここで培ったスキルを、より効果的に収入につなげていくことを考えたいと思っているんです。
少し長くなったので、続きは後日の記事で。