フリーランスは最高?それとも最悪?
「サラリーマンを辞めてフリーランスになる」と言うと、
だいたいにおいて心配されます。
「それで食べていけるの?」と。
その理由として挙げられるのは、たとえば、
・安定した収入がない
・事故や病気のときの保障がない
・社会保険料の会社負担がない
・国民年金だから将来が不安
・ローンが組めなくなる
といった感じで、それなりに根拠もあります。
でも、これって「食べていけない」と言えるほどに深刻な問題なんでしょうか。
僕は独立後について、基本的に前向きな気持ちでいます。
少なくとも、食っていけると信じていますし、今より豊かになれる可能性も十分あると思っているのです。
僕は楽観的すぎるのでしょうか?
そうかもしれません。
ただ、「会社の外に出るのがどれだけ大変なことか分かっているの?」
と言う人が、そもそも一度も会社の外に出たことがなかったりするので、何とも言えないところです。
「フリーランスになるのは良い選択か、それとも悪い選択なのか」
そんな疑問を自分だけで考えていても答えは出ません。
だったら実際にフリーランスで成功している人の話を聞いてみるべし。
ということで、こんなイベントに参加しました。
参加したのは、2017年3月15日に開催された、ブックライターの上阪徹氏の講演イベントです。講演のタイトルは「勝手に仕事がやってくるフリーランスの生き方」というもの。
上阪氏は、僕がライターを目指すきっかけを与えてくれた方です。
著書の「職業、ブックライター」(講談社)によりライターに興味を持った僕は、その後、上阪氏が主宰する「ブックライター塾」に参加し、現在は独立に向けて準備をしているというのが、おおまかな経緯です。
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イベントは上阪氏の講演を90分とそれから質疑応答、懇親会という構成。
講演は、「まずは「洗脳」を解く」というお話から始まりました。
・約20年間、ライターとして営業活動をしたことがないこと。
・それでも仕事は絶えずあり、十分な収入が稼げていること。
・しかも休日は充実したプライベートを過ごしているということ。
そうした話を通じて、「フリーランス」に対するネガティブなイメージが払拭されていきます。世間的に言われている「フリーライター」のイメージとは違いますよね。上阪氏は、「フリーランスのライターは素晴らしい」と言い切りました。
続いて、仕事を継続的に受けるためにできることについて語られましたが、その答えは非常にシンプルでした。
それは、「発注する側の視点に立つ」ことです。
視点を変えることにより、何をすればいいのか見えてきます。
人間性や仕事ぶり、身だしなみなど、実は社会人として求められる基本をきちんを押さえておくことが重要とのことでした。
たしかに、人に何かをお願いするときには、飛び抜けたスキルを求める前に、「なんだか頼みやすい」とか「あの人なら大丈夫そう」という感覚が大切だったりしますよね。
講演では、そのほかにも仕事を受けるにあたっての具体的なアドバイスもたくさん。それらをブログでは書き切れませんが、共通するところは、「仕事に向き合う姿勢」にあると僕は理解しました。
講演で投げかけられた「自分のために仕事をしていませんか?」という問いには考えさせられました。数多くの成功者にインタビューをしてきた上阪氏は、自分ではなく、その仕事を必要とする人に意識を向けることの大切さを強調しました。
たしかに、そう考えると意識はまったく変わってきます。上阪氏はこの意識の変化を「ステージを変える」と表現していましたが、僕もステージを変えていかなければと思いました。
さて、こういった講演を受けてきたわけですが、
「フリーランスになるのは良い選択か、それとも悪い選択なのか?」
という僕の疑問は解消されたのでしょうか?
講演を受けての僕なりの結論は、
「どちらも正しい。ただし、選ぶのは自分」
ということです。
世界は複雑です。でも人間が把握できるのは、ごく一部。
見るところによっては素晴らしかったり、そうではなかったりする。
だったら、いいところを見るようにすればいいんじゃないかな、と。
「フリーランスは素晴らしい」という前提で考えると、たとえば不遇なことがあった場合でも、「いや、もっとよくなるはずだ」と思いますよね。そして工夫ができる。だけど、「フリーランスだから仕方ない」と思ってしまうと、そこから前進はありません。
そういう意味では、サラリーマンでも、フリーランスでも、どちらでもいいんです。「サラリーマンが最高!」と思ってサラリーマンを続けるのであれば、それはそれで素晴らしいことだと思います。
ただ、今の自分は確実にフリーランスに向かう流れの中にあると感じています。これは自分の意志というよりは、もっと大きな何かに巻き込まれている感覚があるんです。
だから焦らずに、ゆったりと流れに身を任せていこうと思います。
よりよい未来につながっていると思いながら。
それにしても、不思議なこともあるもので、
講演に行った日から、次々とお仕事の依頼が来ています。
講演後の懇親会で1件。
その翌日に、1件(その後もコンスタントに続きそう)。
さらにその翌日には2件。
……すごくないですか?しかも、最初の1件以外は、今回の講演とは関係のないところから入ってきてるという。。
これは「勝手に仕事がやってくる」サイクルに入ったかもしれない。
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