なんとなく気になっているけど、後回しにしていることががあります。
僕の場合、「古典を読む」というのがそれ。
学生の頃、国語や社会で知った古典については、受験対策としてのワードとしては覚えていても、結局どんな内容なのか分かりません。
聖書、マルクスの資本論、ダーウィンの進化論、ドストエフスキーや夏目漱石の文学などなど・・気になりつつ後回しにしてきた古典は、挙げたらきりがありません。
かつての社会に大きな影響を与え、今もなお残る古典。読み出したら果てしなく自分の世界が広がる気がします。
まあ、中途半端には知ってるんですよね。受験対策として。
進化論は、人間が猿から進化したと主張して教会から反発を受けたんだよな、とか、資本論は、権力を労働者の手に取り戻そうとして、その後の社会主義体制につながっていくんだよな、とか、「万人の万人による闘争」=「リヴァアイアサン」とか。
ただ知ってるのはそんな浅い雰囲気止まり。これが何とも消化不良感が残りっぱなしなんですよね。
この消化不良感って、古典に限らず、歴史とか科学のような、いわばリベラルアーツとしてくくられる分野全般に感じています。頭の中に断片的にある知識がきれいにつながっていないんです。
こうした分野ですが、思い返すと、学生時代には「面倒くさい」という印象しかなかった。いまいち自分の人生に役立つ実感も持てなかったですから。「メンデルの法則?それがどうした?」みたいな。
僕は学生時代は教養科目はさぼりがちで、テストになるとあわてて勉強して単位を取るタイプ。授業中に資格取得の勉強したりしてましたね。今思うとひじょーにもったいないんですが。
そんなわけで、せっかく受けた授業の知識もほとんど覚えていません。記憶を掘り返しても、西洋史の授業で「フランス革命は血みどろの革命だったのです!」と言って教授が高笑いしていたことくらい(笑)
さて、そういうわけで古典に取りくむことにしました。幸か不幸か、インフルエンザで布団から離れられなかったので、ここ数日で読んでみました。夏目漱石の「私の個人主義」ホッブズの「リヴァイアサンン」、プーシキンの「スペードのクイーン」です。電子書籍のおかげでこのあたりの古典がすぐに手に入るのもありがたい。
年齢を重ねたせいか、読書経験が増えたおかげか、非常におもしろく読めました。
それぞれの感想などは別の記事でお伝えしようと思いますが、いずれにせよ、非常に密度の濃い読書体験になりました。
このブログも、僕が少しずつでも頭に入れた教養とやらを、ご紹介できる場になればいいなと思っています。
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