若者が消費しないのは不思議ですか?
最近の若者は消費しないって言いますよね。
車も買わないし、デートもしない。旅行にも行かない。
その原因を、「草食」などとして性格の問題とする意見があります。
それに対して「気持ちの問題じゃなくてお金の問題だ」という意見がある。
僕はどちらかといえば後者に賛成なのですが、かといって、若者にお金を渡せば消費が増えるのかというと、それも違う気がします。
なぜかというと、お金の問題が気持ちに影響しているからだと思っているからです。それもかなり深いところまで。
昔の若者と、今の若者では、将来の自分の稼ぎに対する信用度がまるで違うと思うんですよね。
バブルの頃の話を聞くとびっくりしますよ。
収入の10倍以上のローンを平気で組んでいたりしますから。
それができるのって、未来の稼ぎを信じられたからですよね。
さらに言えば、土地などの資産価値が上がることも信じられた。
(実際にはかなり資産価値が下落していたりするのですが。)
ひるがえって僕は(もう若者とは言えませんが)、ローンで自宅は買いましたが、これは新築後1年以上売れ残って値崩れしたタイミングで買ったものでした。
資産価値の上昇は最初から見込んでいません。その時の税制(住宅ローン控除)と自分の仕事(専業サラリーマン)という状況を踏まえてのことです。
おそらく審査を受けても収入の10倍以上のローンを組むことは可能だと思いますが、そうする気はありません。怖すぎますよ、金利もあるし。
自分が将来3億稼げる自信があるのなら、車に100万円かけても大したことじゃないと思うでしょうが、将来稼げるか不安だったり、年金に不安があったりすると100万円の出費が命に関わるくらいの選択に思えてしまう。
そういうわけで、現在の若者が消費離れするのも無理からぬことだと思うんです。
お金使わなくても楽しく過ごせますからね。
僕も欲しいモノってあんまりありません。
好きな人とご飯食べるのと、読みたい本を買うくらいでかなり幸せになれます。
ですよね、お金くれれば若者も消費しますよね(笑)